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成長し続けるための“強み”と“学びの文化” 「チャレンジを止めない永遠のベンチャー 」

成長し続けるための“強み”と“学びの文化”

―数ある日系の会計事務所の中で、成長し続けている要因はなんでしょうか?

1つ目は、会計業務全般のアウトソースを請け負っていることです。新規に進出した企業はスモールスタートで、人員的な余裕もありませんので、手間のかかる実務はアウトソースし、本業に専念していただいています。我々は単純に記帳業務をすることだけではなく、専門家としてのノウハウや経験を活かして、より高いレベル、東京レベルのクオリティをシンガポールで出すべく努力し続けています。

2つ目は、強みの業界を持っていることです。全方位的にご支援はさせていただいていますが、特にこの国に合っている事業に強くなろうと戦略を立てて実績を積んできました。具体的には、海運、金融、不動産の3つの業界です。シンガポールは、ロジスティクスのハブであり、ヒト・モノ・カネが動く場所。この3業界はこの国に合っており、互いにシナジーがおきやすい業界です。強みを作り出し、差別化を進めたことが、現在の成長に繋がったといえます。

―社員研修・トレーニングなどについて、お聞かせください

教育はOJTがメインです。さらに、立ち上げ当初から月1回程度の勉強会をチーム内、またはチーム横断で実施しています。会計業務に関する制度や法律は毎年変わることもありますし、お客様が「M&Aをやりたい」といえば新しい知識も必要になります。学ぶべきポイントは多いので、業務が忙しくても継続しています。ご支援しているサービスの基本的な部分は、お客様が成長されるにつれて、求められるレベルも上がり、議論も高度化していきます。そうした環境についていけるように我々も日々勉強し、知識を増やしていかなければいけませんから。

私の経験やノウハウも積極的に若い社員にシェアしています。彼らには「青山綜合会計事務所なら充実した時間を過ごせるんだ」と思って欲しいですし、ここで貴重な時間を過ごし、高いバリューを身につけた人材になって欲しい。「青山綜合会計事務所で育った人材は優秀だ」とお客様や競合他社にも思ってもらいたいと思っています。

チャレンジを止めない永遠のベンチャー

―御社内にて大切にしている、文化や社風などはございますか?

当社は9年目を迎えますが、「永遠のベンチャー」だと思っています。身の丈経営を守りつつも、常に新しいサービスや、もっとやれることはないかとチャレンジする土壌を大切にしています。
平均年齢が29歳と社員は若く、エネルギーが溢れていますので、我々のモットーは“Work hard Play hard”です。

会社のポリシーとして意識していることは、“他人が経験したことを自分のモノにする”という事です。
専門家はレバレッジが効くビジネスではないですし、1人が持てる時間は1日24時間しかありません。
会社の成長、お客様の発展とともに、お客様からいろいろなチャンスを頂けていますので、新しいことにもチャレンジし、そこで培った経験をメンバー間でシェアして、ノウハウを蓄積し、共に成長する、そんな社風が育っています。他人の経験さえも自分のものにすることで、チーム全体の成長を倍速にする。それをキープするには、若い力、ベンチャー的なカルチャーが必要です。

お客様のベストパートナーを目指して

―シンガポール拠点を運営される上で大事にしていることはありますか?

会社として大事していることは社員のこと、社員の家族のこと、そして「お客様のベストパートナーでいること」です。単なる外注先ということではなく、会計・税務・リーガルの面でパートナーとして信頼いただけるような存在になりたい。そして、“お客様を応援していくことが社員の幸せでありたい”、と思っています。

―シンガポールへ進出して良かったと感じる点はありますか?

最初の3年間は本当に苦労しましたが、立ち上げ時に苦労した経験があるからこそ、その経験が強みとなり、同じような苦しい状況のお客様の悩みに共感し寄り添うことができています。お客様のビジネスがよりうまく機能したことを感じられたりすることが嬉しいです。

また、地道な実績作りに励んだ結果、若い社員が確実に実力をつけており、成長しているのを日々感じています。そのような姿を見ることができるのも嬉しいです。事務所が成長し続けていることで、良い人材が集まるようなってきたという点も嬉しいですね。