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App Annie

―世界で成功するアプリとは、どんなものでしょう。

じつは、グローバルマーケットで大ヒットとなったアプリは、いまだにひとつもないんです。それがわかれば、大金持ちになれることは間違いないですね(笑)。というのも実際、アメリカとヨーロッパ、東アジアでは、それぞれヒットするアプリが全然違う。フランスでうまくいったから、日本でもヒットするかというと、そうでもないんです。世界的に人気の「ゲームアプリ」ですが、ヒットするアプリは、国によってじつに多彩です。

アプリをグローバル展開していくには、まず翻訳をする必要がありますよね。それ以外にも、その地域にあったイメージのアイコンを提供するなど、さまざまな配慮が必要なのです。

技術とビジネス力の向上がグローバルに成功する必須条件

―日本発のアプリに対しては、どのように評価していますか。

品質は非常によいです。マーケットも成熟しているし、技術も安定している。ガラケーともいわれる「フィーチャーフォン」のサービスが非常に強かった背景がありますから、日本企業がiOSやAndroidのアプリに移行するのは非常に大変だったことでしょう。

日本のモバイルコンピュータ会社には、大きな強みが2つあります。ひとつは、これまで培ってきた高い技術力と経験。世界各国でオペレーションを経験してきたことが、大きな武器になっています。もうひとつは、GREEがアメリカのゲーム・デベロッパーに対して実践しているように、ローカル企業を買収していく手腕です。さらに中国や韓国の企業と提携して共闘していくことも、世界で優位に戦うための、ひとつの方向性だと思います。

―今後のビジョンを教えてください。

これまでキープしてきたスピードをゆるめることなく、素早い成長を続けていきたいですね。そのためには、世界No.2の市場である日本の存在を忘れてはいけない。東京オフィスには、現在5人のスタッフが活躍しています。2014年の末までに増員して、倍にしようと考えているところです。

日本のSEGA やADWAYSは、北京で起業したころからの古いつきあい。そういう意味でも、日本には非常に愛着を感じています。日本の若者にも、私よりもっとビッグになってもらいたい。そのためには、いまのうちから国際的な経験をすることをオススメします。また技術的な教育と同時に、ビジネスに関する教育もきちんと受けておくこと。そうした準備が、大きく飛躍する大切なベースとなっていくはずです。

プロフィール

バートランド・シュミット(Bertrand Schmitt)プロフィール
フランス、パリ生まれ。フランスのISEPでコンピューターサイエンスの修士号を取得、その後渡米しペンシルバニアのウォートンスクールでMBAを取得。モバイル、インターネット、アナリティクス分野の会社で14年間重役を務める。準備期間を経て、2010年に北京でApp Annie(アップ アニー)を創業。

企業情報

設立 2010年12月
資本金 3,900万ドル
従業員数 260名(2014年8月)
事業内容 アプリの市場データの提供
URL http://www.appannie.com/