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株式会社ファンケル

―幹部向けの「池森経営塾」も開始しましたね。そのねらいを教えてください。

 経営塾の目的は、次世代の社長候補の輩出。他社の事例をテキストにして自分ならどう考えて行動するかを演習したり、外部の経営者をお招きして従業員の育成について話していただいたりしています。

 私とのディスカッションも内容のひとつ。「経営で悩んでいることがあったら、すべて私が回答する」とうながし、経営の判断軸や着眼点などを教えています。また、女性の経営への参画をうながすために、私自らが講師となり、女性の管理職全員に対して研修も行いました。

研究開発の強化で時代を 変えるイノベーションを起こす

―事業継続のために「変えるべき部分」と「変えてはいけない部分」について聞かせてください。

 安心と安全を守ること、お客さま目線で物事を考えること。この2つは絶対に変えません。

 その一方、商品は時代のニーズに合わせてどんどん変えていきます。たとえば、日本人の死因の約25%は心筋梗塞や脳梗塞など、血管のつまりが原因。当社は10年におよぶ研究から血管の健康を保つ効果が期待できる希少成分「PSG」を発見し、「発芽米パワーPSG」という商品を昨年発売しました。

 今年の秋には認知症、アルツハイマー、脳卒中、糖尿病などの生活習慣病に対する新しいサプリメントを発売します。サプリメントを通して日本を元気にしていきたいですね。

―今後の目標を聞かせてください。

 今期は成果を出す「勝負の年」です。これを成功させ、長期的な高収益企業への礎を築くことが目標です。それを実現させるため、時代を変えるイノベーションを起こしたい。それこそ、ファンケルのベンチャースピリットでもあります。

 そのため、2016年春の完成をめざし、第二研究所の建設をスタートさせました。ここを「イノベーション研究所」と位置づけ、革新的な研究を一層強化します。時代を変える側にまわるファンケルのベンチャースピリットで改革を進めていきたいと思います。

プロフィール

池森 賢二(いけもり けんじ)プロフィール
1937年、三重県生まれ。1980年に無添加化粧品事業を創業し、翌年に株式会社ファンケルを設立、代表取締役社長に就任。2005年に名誉会長に就任し、経営の第一線から退くも、2013年に代表取締役会長執行役員として経営に復帰。現在、スピーディに改革を進めている。

企業情報

設立 1981年8月
資本金 107億9,500万円
従業員数 750名 ※パート・委託は除く
事業内容 無添加化粧品、サプリメント、青汁、発芽米などの研究・開発・製造・販売(通信販売、直営店舗販売、卸販売)
URL http://www.fancl.jp/