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日本PCサービス株式会社

「パソコンの訪問修理サービス」という新しいマーケットを独自のスタイルで開拓し、オンリーワンのポジションを築いた日本PCサービス株式会社。「ネットワーク・ICT機器のことで困ったら日本PCサービス」と言われる存在を目指し、順調に業績を伸ばしてきた同社は2014年にIPOも果たしている。お客様の要望に応え続けた結果として、現在では太陽光発電、蓄電池やHEMSの販売事業にも参入。サポート範囲・取り扱い商品を拡充し続けている。また、シンガポールを足掛かりとしたアジアへの事業展開もスタートさせ、その躍進はとどまりそうにない。今回、代表取締役社長の家喜信行氏に成長の理由や今後の成長戦略を聞いた。


―御社の事業内容を教えてください。

 弊社は、一般のご家庭においてネットワークに繋がるあらゆる機器の設定・修理・トラブル解決をサポートしています。特にお客様のご自宅に訪問して対応する「駆けつけサポート」が主力サービスです。直営店・加盟店を合わせて全国に240拠点を構え、個人のお客様や10名程度の中小企業様から直接ご依頼をいただく他、PCメーカー・家電量販店・ソフトメーカーなど法人様約400社との提携によるサービス提供も行っています。

 対象機器はパソコンの他、その周辺機器(プリンター・デジカメなど)やネットワーク機器(ルーターなど)が中心ですが、スマートフォン・タブレット・デジタル家電・ゲーム機などにも対応。さらに2015年からは、太陽光発電システムや蓄電池、HEMSなどの家庭用エネルギー管理システムなどへと対象機器を拡大しています。

 業績も順調に伸びています。2015年の業績予想は26億円でしたが、結果は27億円と上回りました。これは2016年の電力自由化を睨み2015年1月に開始した太陽光発電パネル・蓄電池・HEMSの販売による売上がプラスオンされた結果です。お客様のニーズから生まれた新事業ですが、予想以上のご好評をいただいています。

―御社が成長し続ける理由をどのように分析されますか。

 全社員がお客様の視点に立ってサービスを改善し続けていることが、ご支持いただけているポイントかと思います。弊社は基本的にお客様のご依頼はお断りしません。加えて、お客様にアンケートをお願いしており、そこでいただくご意見・ご不満の1つ1つに対して、全員で対策を考えて改善案を実施しています。フローリングを傷つけないよう敷物を敷いてから鞄を置く、ご自宅に上がる際には使い捨てスリッパの包装袋をお客様の目の前で破いて使用する、といったルールもお客様の声をもとに生まれました。このような地道な努力が実ってお客様一人ひとりと信頼関係を築けたことで、太陽光発電パネルなど、その他の商品購入に対するご相談も承ることになりました。結果として、お客様単価の向上やリピーター増加に繋がっています。

―全社員がお客様の視点に立ち、サービスを改善し続けられる理由は何ですか。

 創業から14年経過した今、顧客第一主義を貫く土壌が社内に構築されていることが最大の理由です。新しい社員が入社すると、この社風に触れていくことで自然にそのカラーに染まっていき、全社員が自然な形でお客様視点を持つことができていると思っています。

 その土壌が構築されていなかった昔は、採用基準を大切にしていました。技術ではなく、弊社が求める接客対応ができる素質を持っているかを重要視して判断し、その人材に技術を徹底的に教えていくというスタイルで組織をつくってきました。