―シンガポールに進出する理由で税務メリットを挙げる人も多いですが、そこはどうですか？

　私は税務メリットについては全く考えませんでしたね。そもそも弊社はベンチャー企業ですので投資段階です。節税的な観点は持っていません。

―ちなみにシンガポールでは近年ビザがおりにくくなっていると聞きます。

　そうですね。ビザの取得は年々厳しくなっていると思います。月4000シンガポールドル（日本円31万円）以上の給与を出さないと就労ビザはおりなくなっていますね。

　また従業員規模がある程度になると、現地シンガポーリアンの雇用義務も発生します。

【サティスファクションギャランティードを世界一のブランドに】

―最後に今後の御社のビジョンを教えてください。

　サティスファクションギャランティードを世界一のブランドにすることです。そして、このブランドをベースにあらゆる日本の商品を世界に発信していけたらと考えています。

　日本は非常に素晴らしい商品をたくさん持っているにも関わらず、国際的なブランド力において韓国や台湾などに負けはじめています。特に韓国などはかなり早い段階からアジア新興国でブランド戦略を実施して、積極的にPRし続けてきました。その実りが現在の韓国メーカーの攻勢につながっています。アジア新興国の若者はパナソニックは知らなくても、サムスンならみんな知っています。そこが私は非常に悔しいんです。

　私たちサティスファクションギャランティードは、早い段階からアジア新興国でのPRを行い、先行者メリットとして強いブランド力を築きました。このブランド力をぜひアジアで戦う日本企業に活用してもらいたい。私たちサティスファクションギャランティードが世界一のブランドとなり、日本企業の海外進出を強力に後押ししていきたいと考えています。