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Idealink 株式会社

世界最大級の国際フランチャイズ展示会「International Franchise Expo (IFE)」が、2016 年10 月18 日~ 19 日に初めて東京で開催される。フランチャイズ発祥の地・アメリカで生まれ、世界各国から出展者・参加者が募るIFE。その25 周年の節目で選ばれた開催地が日本なのだ。この日本開催に至った経緯や狙いなどを、仕掛け人の3 人に対談形式で聞いてみた。1 人目は、IFE ジャパンの主催を務め、「フランチャイズの窓口」という日本最大級の業界マッチングサイトを運営するIdealink 社の代表取締役・島袋直樹氏。次に、IFE の生みの親であり運営企業でもあるMFV Exposition 社のトム・ポーテジェイ社長。そして3 人目が、数々の米国フランチャイズを日本に導入してきたI. Fujita International 社の藤田一郎氏だ。日米のフランチャイズ業界を牽引する3 人に余すことなく語ってもらった。


―まずIFE (International Franchise Expo) の概要をお聞かせください。

島袋 : MFV Exposition社が運営するIFEは、今年で25年目を迎える世界最大級の国際FC(フランチャイズ)展示会です。世界100以上の国・地域から2万人を超える来場者が参加し、この展示会から毎年多くのFC契約が生まれています。業界を代表するエキスポであるため、世界各地の有力なFC加盟希望者も多く訪れており、出展者と参加者の双方とも本気度が非常に高いのが特徴です。至るところで真剣な交渉が行われており、密度の高い商談が行える展示会ですね。過去にはニューヨーク・ロサンゼルス・メキシコ・イギリスなどで開催され、2016年に初めて東京で開催されることになりました。

―東京で開催される狙いを教えてください。

トム : 成長著しいアジア市場が世界中から注目されているのは既知の事実であり、IFEもアジアでの開催を期待されていました。そんな中、IFEのようなスケールの大きい展示会をアジアで開催すると決定した時に、候補地として東京が選ばれるのは自然の流れでした。東京は、経済規模・人口密度・FCの市場規模・GDPなど常に世界トップ5に入りますからね。ただ、開催場所を決める以上に難しいのが、IFEを一緒に開催できるパートナー選びです。

 そのパートナーを模索している時、数々の米国FCを日本へ導入された実績を持つI. Fujita Internationalの藤田社長から、最適な方がいると紹介いただいたのがIdealinkの島袋社長なんです。

藤田 : 私自身は米国FC企業の日本支援を数多く支援してきたため、日米のFC業界には非常に詳しいと自負しています。今までのネットワークの中で、IFEの東京開催を成功させるパートナーを探していると聞いた時、島袋社長をお繋ぎするのが良いかなと感じました。島袋社長率いるIdealink 社は、「フランチャイズの窓口」というFC業界最大手のビジネスマッチングサイト(メディア)を運営されていて、法人名義のFC加盟においては総客数No.1の実績を誇りますからね。

―なるほど。日米の専門家が手を組んだ形なのですね。今回のIFEジャパンでは、どのようなプログラムを開催される予定ですか。

島袋 : 2016年のIFEジャパンでは、日本や米国はもちろんのこと、アジア・ヨーロッパといった国際色豊かなFCブランドが100~110社ほど出展する予定です。魅力のある海外ブランドを日本へ誘致するだけでなく、日本のブランドを海外からの参加者に紹介し、日本企業が海外進出するキッカケの一助になればと思っています。業種は飲食・小売・サービス業と様々ですね。国内・海外双方向のFCビジネスをサポートしていきます。

トム : IFEジャパンでは展示会だけでなく、その他の魅力的なプログラムも用意する予定です。せっかく東京で開催するので、日米のFC本部が1つの共通テーマについて協議するようなサミットも併せて開催できないかなど検討しています。

藤田 : 日本には1,200以上のFC本部が存在しており、非常に早いスピードで成長を続けています。ただ、フランチャイズ発祥の地であるアメリカで100年の歴史を持つFCビジネスも、日本ではまだ30年。そんなFC先進国アメリカにおいて、多くの実績と長い歴史を誇る「業界を代表する一大イベント」がこのIFEです。そのIFEが25周年を迎える節目の年に、日本で初開催されることは非常に意味深いですね。

島袋 : そうですね。だからこそ、日本のFC関係者の皆様が、多くの気付きやビジネスチャンスを得られるようなイベントとして成功させたいです。また、FC業界にとって、世界の架け橋となるようなモノに仕立てたいと思っています。