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企業紹介

トークン、ブロックチェーン技術を既存ビジネスに馴染ませ、商用化、収益化を確立させる canow株式会社 最高執行責任者 大坂亮平
canow株式会社

トークン、ブロックチェーン技術を既存ビジネスに馴染ませ、商用化、収益化を確立させる

canow株式会社

最高執行責任者 大坂亮平

―アジアでの御社の事業内容について教えてください。

現在アジアにおいては2つの軸で事業を進めています。
一つ目はトークン、デジタルアセット(日本で言う暗号資産)を取引所へ上場し価値向上のためのマーケティングを行っています。
株式と同じ様な意味合いで発行する企業は事業を持っており、PRなど含めたマーケティングを行っています。

二つ目はスポーツマーケティングです。
Jリーグなど東南アジアに市場を拡大したい戦略を持っているチームや企業とトークンを用いた新たなデジタルマーケティングの構築を取り組んでいます。
またマーケティングの際に集積したデータ、または集積予定のデータはGDPRに順守をする集積方法を構築しておりデータマーケティングの展開も考えています。

この様な取り組みを足がかりに今後はDID(非中央集権型ID)やData Bankなどのサービスへの移行と開発を行っていきます。

ーアジア展開を決めた理由や、これまでの経緯について教えてください。

アジア圏への展開を決めた理由は日本国内の規制です。
暗号資産、デジタルアセットに関しては海外に比べて日本の規制が厳しく自ずとその様な形になったと言う背景があります。
その様な理由により日本国内の従業員は9名ですが海外では29名のスタッフを採用しています。

きっかけとしては規制面ではありますが中国を含めた東南アジアは成長することが目に見えており、結果論ではありますが参入出来たことは将来的に大きな意味を持つと考えています。

参入に際しては入念なリサーチを行いました。
2019年はほぼ1年の半分を海外で過ごし、カンファレンスの参加や企業への訪問、ローカルのミートアップまでかなりの時間をかけてきました。
その結果会社としても多様性や海外市場に対しての積極性は生まれたと考えています。

アジアでの戦略はやはりデジタルと言う文脈になります。
日本のデジタル領域に関してはスタートアップが国内では牽引してはいるものの先進国として考えれば致命的な遅れを抱えています。
しかし、きめ細かい部分に関しては海外から評価されているため、その様な強みを改めて海外で発揮していくことが初期戦略となります。

―これまでのアジア市場での実績について教えてください。

実績としてはヨーロッパも含まれますがやはりデジタルアセットを上場した事、そして海外の大型カンファレンスへの登壇などが挙げられます。
また2020年ではOKExなどの大型取引所との協業なども行っており、今後はトークンやブロックチェーンの技術を既存ビジネスに応用や適用をしていき 新たなサービスモデルを確立させていきたいと考えています。

当然今後もアジアのみならず、規制面でよりハードルが高い日本やアメリカなどもアプローチをしていきたいと思います。
まだリリースは出来ないですが海外での実績や活動が日本国内でも評価や認知をされてきており、もしかしたらサービス展開においては日本国内からスタートする可能性も高まっています。

―アジア市場をどのように考えていますか。御社の今後の成長戦略と合わせて教えてください。

アジア市場に関しては非常に魅力的だと考えています。
特に人材においては多言語を操れ、かつ非常に勤勉でよく働くなと言う印象があります。

少し悲しい話ではありますが既にアジア全体においては日本のブランドは通用しなくなっている部分もあり、これからは彼らにいかに学ぶかが重要になると思います。
また成長戦略としてはやはりローカライズ、各国の文化や課題をきちんと把握していく事が近道だと考えています。
日本企業の橋渡し役も担いながら並走していく事を目指しています。

―最後にアジア市場での今後の展開や、ビジョンを聞かせてください。

近い話で言えばインドネシアでData bankの実証実験を行い、またスポーツマーケティングにおいても各チームの戦略と並走しながらトークンマーケティングの展開を考えています。
トークンマーケティングは世界でもまだ確立されておらず、データマーケティングの文脈とも併せて大きな市場になり得ると予想しています。

アジアを中心と考えた場合、やはり中国との取り組みは今後力を入れていきたい部分であり、2020年はコロナの影響でコミュニケーションが取りづらい部分があるものの落ち着いたタイミングでは現地に赴き、将来の展開に関して協議を重ねていきたいと思います。

プロフィール

大坂亮平

経歴

音楽制作/作家事務所にて主にエンターテインメント業界に従事。
その後動画のスタートアップを経て、デジタルマーケティング部署の立ち上げを担当。
主に大手企業のデジタル施策にてプランニングやデジタル戦略策定を営業部署と連携して推進。
その後、ブロックチェーンやSaasなどのテック領域に興味を持ちブロックチェーン関連のメディアの立ち上げや海外カンファレンスのアレンジ、開発事業の戦略を柱とする事業会社へ入社。
より海外を主軸とした事業を推進するためにcanow株式会社を設立。

会社概要

経営理念 スポーツマーケティングを通してトークンビジネスを確立させる
目標 スポーツチームの独自トークンの発行と流通
事業内容 ・トークンマーケティング
・DIDの開発
・Data Bnakの開発
進出国(進出予定国)
中国
韓国

【進出国】上記およびロシア

【進出予定国】インドネシア・シンガポール・ベトナム・タイ

所在地(日本) 東京都千代田区麹町6-6
資本金 2100万円
従業員数 9人(2020年4月時点)
サイトURL http://canow-jp.com/
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